バックルをオーダーメイドの試作品を製作
2015/12/18
バックルをオーダーメイドの試作品を製作
<商品詳細>
商品 :バックル
材料 :アルミ製
納期 :2カ月
ロット:試作品
オーダーメイドバックルのご依頼の経緯
今回のお客様はある分野では日本随一の製造業のお客様です。ご要望としては「簡単に取り外しができるバックルを試作してほしい」とバックルの試作品製作のご依頼でした。いただいた設計図を拝見すると右利きのユーザー用のバックルとなっていました。「オーダーメイドでご注文いただいたこのバックルをさらに使いやすいものにするためには、どう製作すればいいのだろうか」、その日から2ヶ月にわたる試行錯誤の日々が続きました。
使いやすいバックルとは何か
ご注文いただいたバックルの試作品には「素早い着脱性」と「軽さ」、「耐候性」が求められました。色々考えた結果、軽さと耐食性を兼ね備えたアルミでバックルを製作することにいたしました。
また、今回のバックルに使われるベルトは幅が一般のものと比べて、大変広く、特殊なものでした。もしもバックルの幅が狭ければ、ベルトを締めるのにも一苦労で、締め付けすぎれば身体にも負担をかけてしまいます。そこで、ベルトを締めたときにも、身体に負担がかからないよう、バックルの幅を工夫し製作しました。
加えて、バックルの仕様にも改良を重ねました。お客様にいただいたバックルは、右利きの用のものでした。「左利きの方にも使いやすいバックルを製作できひんやろうか」と思案を重ねた結果、右利き・左利き双方の方にとって、使いやすいバックルの形で仕上げました。
こうして、「両利き手で使えてワンタッチで外せるが、勝手には外れないバックル」が完成しました。構想1週間、試作は2ヶ月かかりました。
ロストワックス製法で試作品のバックルをオーダーメイド
より精密なバックルの製作を目指して、今回はロストワックス製法でバックルを製作することにしました。ロストワックス製法とは、蝋が低温で溶けることを利用した鋳造製法です。他の鋳造製法よりも細かな製品の製作が可能です。詳しくは下記の方法です。
①蝋で型を作る。
②蝋で作られた型に特殊なコーティングをする。
③蝋を溶かす。
④鋳型を焼成する。
⑤アルミを鋳造する。
お客様のお声
試行錯誤を重ねて製作した試作品のバックルをお客様に見せると、大変お喜びでした。「これを機に技術協力をして、独自のオリジナル商品を開発したい。ゆくゆくは特許をとれるような製品を共に作っていきたい」という本当に有難いお言葉を頂戴しました。
ご満足いただけた試作品を経て、今はバックルの量産化のお話が本格化しています。このように、長期でお付き合いできるお客様に出会えることも、杉原産業の仕事の喜びのひとつです。
職人技でお客様の「これがほしい」を具現化します。
オーダーメイドのバックル製作なら、杉原産業まで、ご相談ください。