オールドタックルのパーツを特殊曲げ加工で作成
2016/04/18
オールドタックルのパーツを特殊曲げ加工で作成
品名:オールドタックルパーツ(ピッグテール)
数量:1000個
材料:真鍮(上にニッケルメッキ)
サイズ:横幅20mm、穴の内径1.5mm
納期:2ヵ月(サンプル作成から)
オールドタックルに使うこんなパーツを作れますか?
オールドテイストが好きな企業様からお問合せを頂きました。
イメージが送られてきて、「オールドタックルに使う、こんなもの作れますか?」ということです。
そしてイメージを見ていつものごとく「やりますよ!」と返答させていただきました。
オールドタックルとは?
ブラックバス釣りが好きな方は恐らく知らない人はいないと思います。
ヴィンテージのルアーのことです。
色々ネットで調べてみてもなかなか数が少ないようで、そんなにでてきませんでした。
ちなみに、少し釣りをしたことがある方なら、このパーツどうやって使うの?と疑問に感じると思います。
取付け位置は、タックルの目の上の部分で、トサカになるように取付けます。
これがどういう効果を得られるのかわかりませんが、ものすごく特殊な形状のルアーになります。
ちなみに、Heddon(ヘドン)というアメリカのルアーメーカーが出している#1700S Wigglerという名前のルアーはピッグテールがついています。
釣り具やさんに行ってもなかなか見ないものですが、オールドタックルが好きな人の間では、1つ10,000円以上のプレミアがついているものもあります。
ピッグテールの由来
ただ、実はこのピッグテール、小さな丸く巻いている部分の加工がものすごく難しいのです。
杉原産業のノウハウを結集した曲げ加工
このピッグテールの作成方法を公開することはできませんが。
普通とは違った曲げ加工の方法でやっています。
本来、このような小さく回転させる場合、円を作る部分に棒を挿して曲げていきます。
しかし、1.5mmの小さな内径にしようと思うと、支える棒の方が負けてしまうので、なかなか今回のピッグテールの様に小さな内径ではできません。
その為、特殊な曲げ加工を利用して、この形を作りました。
へこんでいるところはプレス加工で
また、丸めたところはペチャンとへこんでいるのが分かると思います。
小さく丸めた部分2箇所と、ネジ止めする部分2箇所の合計4か所をプレス加工でへこませています。
サンプルを作成して、確認後に本生産
上記の方法でお客様の要望に合うタックルパーツのサンプルを作成してから、お客様に確認していただくと、「これで大丈夫です!」と、そのまま生産に移らせていただきました。
加工工程は次の通りです。
- 1、寸法を計算して切断
- 2、真鍮の曲げ加工
- 3、プレス加工
- 4、ニッケルメッキ加工
基本的にはこの4つの工程で完成です。
工程だけ見るとものすごくシンプルですが、ノウハウが詰まった金属パーツです。
今回のお客様も、作りたいという想いを強くお持ちだったので、出来上がった時は大変よろこんでいただけて嬉しかったですね!
杉原産業では、他の業者で断られたり、できるのかな…と悩んでいる方のお手伝いをさせていただいています!
金属パーツ加工ならお気軽にご相談ください!