釣り竿のリールの木製ノブを計140個加工
2016/09/29
釣り竿のリールの木製ノブを計140個加工
今回は釣り竿のリールを巻くハンドルをつまむ部分に取り付けるノブという部品を、木製(カリン・黒檀)で、加工しました。
お客様からのお問い合わせでは、「リールのノブはつくれますかー?カリンと黒檀は手に入れることは出来ますか? 木の加工は出来ますかー?」と相談されました。
もちろん、いつものように「大丈夫ですよー!できますよー!」とご回答をさせて頂きました!
カリンと黒檀(コクタン)の特徴とついて
カリンという木材は、テーブルや床材にも使われるもので、色はやや明るく黄褐色から赤褐色の間くらいです。みっしりとしていて重く、切削加工が難しくなるほどではありませんが、結構硬い部類の木材です。
また、コクタンは通常の家具以外に、仏壇やピアノの黒鍵に使われることもあり、濃褐色から漆黒の間くらいの色合いで、落ち着いた印象があります。写真のように、加工しても木目の縞模様が分かりやすく、とてもキレイです。カリンと同様かなり重く、漆黒に近いほど高級とされています。
?カリンと黒檀だけでなく木材をキレイに削れる会社は少ない
これらのカリンとコクタンから作る釣り竿のノブに関して、お客様はその形状にかなりこだわりを持っておられました。真ん中がゆるやかにくびれていて、ノブ上部にも丸みを持たせた、角のないやわらかいデザインです。
なかなかこのような形に、キレイに削ってくれる会社は少ないと思います。ここは杉原産業の持つ切削・加工ノウハウの出番ということで、喜んでご依頼を受けさせていただきました。
カリンのノブを100個、コクタンのノブを40個加工
カリンのノブ、コクタンのノブを横から見た写真です。リールのハンドルに取り付けるための穴も、キレイに開けてあります。
木材の加工で大変なのは、木の内部の状態が実際に削って見ないと分からないことです。年輪の具合によってはラクに削りやすいこともあったり、逆にささくれていて硬くて削りにくいこともあり、同じ種類の木でも1本1本全然違うのです。
イヤな場合だと木材がジメジメと生乾きだったりすることもあり、どこか腐っている部分がないかなど、品質も確認しておかなくてはいけません。
加工法は、弊社で自信を持っている切削加工です。なかなかキレイにつくれない曲線部分も、お客様のこだわりに応えられるように、特に力を入れて加工しています。
カリンのノブは100個、コクタンのノブは40個製作して、お客様に納品させていただきました。年輪などによって、ノブ1つ1つに違った味わいがあるので、ぜひ愛着を持って長く使っていただければいいなぁと思っています。
今回のケースのように、こだわりのある素材やデザインのご相談に、これからも出来るだけ対応していきたいと思っていますので、「他社さんでは無理だった……」という場合にもぜひ1度ご相談下さいね!