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製作実績

錫合金で製作した飾りボタンのパーツを取り付け

2016/12/28

錫合金で製作した飾りボタンのパーツを取り付け

飾りボタン パーツ

とあるクリーニング屋さんから、お問い合わせをいただきました。

 

「お客様からお預かりしたデニムコートの飾りボタンを、破損させてしまったのです。経年による劣化なのか、もともと割れやすい構造の飾りボタンだったのか、原因はよく分からないのですが、何とかなりますでしょうか?」という内容でした。

 

クリーニング屋さん自身で、何とかしようと試行錯誤されたそうなのですが、どうにもならずに困っていらっしゃったそうです。

そこで、「何とか力になってあげたい!」と思い、まずはお客様からFAXで、寸法と飾りボタンの簡単なイラストを送っていただきました。

 

かなり特殊な形でしたので、コートについている飾りボタンにきちんとフィットするものを作れるかどうかが、不安な所でした。

そこで、「まずは、とりあえずサンプルとして、飾りボタンのパーツを製作しても宜しいですか?」とご提案をさせていただき、OKをいただいてから、飾りボタンのパーツの試作に取りかからせていただきました。

 

飾りボタンのサンプルの製作から取り付けまでの流れ

スズ 真鍮

飾りボタンのパーツは、少々特殊な形をしていたこともあり、デニムコートに取り付けづらいと考えられたので、真鍮と、取り付けしやすい錫合金で、2種類のサンプルを製作しました。

 

完成した真鍮と錫合金の飾りボタンのパーツサンプルを、お客様にお送りして確認していただいたところ、「錫合金の方でお願いします!」と仰られました。

 

ただ、やはりお客様の方では、飾りボタンのパーツの取り付けは難しく、出来ないかもしれないので、「取り付けもさせていただきましょうか?」とご提案させていただきました。

 

その際、「生地の補修を行うために、飾りパーツを取り換えてほしいです」とご要望がありましたので、結果的には計2ヶ所の飾りボタンのパーツの取り付けを行いました。

 

 

破損箇所

※飾りボタンのパーツの破損箇所

 

製作した錫合金の飾りボタンのパーツのサンプルは、外れた部分とピッタリ合うので、そのまま使うことにしました。

ちなみに、元々ついている飾りボタンのパーツは使いこまれているからなのか、若干変色していました。

ですので、新しい錫合金の飾りボタンのパーツだけ浮くことがないように、色は合わせてあります。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※元通りになった飾りボタン

 

お客様からは、「難しい注文をたくさん聞いてくださり、本当にありがとうございました!」と、嬉しいお声をいただくことが出来ました。

困っているお客様の力になることができて、良かったです!

 

飾りボタンのパーツの製作なら杉原産業まで!