2種類の紙への塗装 | ムラなく塗るのは難しい
2018/10/19
2種類の紙への塗装 | ムラなく塗るのは難しい
当社「杉原産業」は金属パーツ・小物の製作加工の依頼を数多くいただいていますが、時にめずらしいお話が舞いこんでくることがあります。
今回のご依頼は、「ちょっと変わった紙に塗装を施してほしい」という内容でした。
後述しますが、紙への塗装はとても高い技術が必要になります。
しかし、はじめから「できない」とお断りするのではなく、まずチャレンジしてみることが当社の強みです。
結果、紙への塗装は大成功しました。下記で、詳しくご紹介します。
色ムラを作らず紙に着色する事が難しい
一般の方が、DIYの一環として紙の塗装にチャレンジしてみたという話をよく聞きます。
そして紙への塗装を試してみた方から多く聞くのが、「意外と難しい!」という意見です。
そもそも色ムラなく塗装をすること自体に、経験が必要(プラモデルの塗装など、慣れれば慣れるほどうまくなりますよね)なのですが、紙の塗装の場合は難易度が跳ね上がります。
紙という材質がデリケートなので、塗装時の破れには気をつけなくてはいけませんし、光沢紙でもない限り表面は凹凸が多いため、色ムラができやすいです。
塗料の量にも気を付けないと、色の薄い所と濃い所がまだらになってしまいますし、ベタベタに塗ってしまうと、紙が湿ってダメになってしまいます。
杉原産業は、これまで様々な素材に塗装を行ってきた経験を活かし、紙への塗装にチャレンジしてみました。
まんべんなく塗装された赤と青の紙素材
今回塗装を依頼された紙は、画用紙のような1枚ものではなく、部品のように変わった形がついているものでした。
普通の紙よりは耐久度は高いですが、出っ張っている部分や凹んでいる部分があるため、すみずみまでキレイに塗装することが難関でした。
今回は特に、表面の凹凸が目立つ紙ですが、塗装が行き届きにくい凹み部分も何とか工夫し、上の写真のように色ムラなくしっかり着色できています。
見ればお分かりかと思いますが、上の紙塗装は「赤」です。鮮やかに発色させることができました。
こちらは、「深い青色」で塗装を行った紙です。浅いトレイのような形状をしており、その中にさらに凹みがあります。
紙表面の凹凸が、先述した赤い塗装の紙と同様に多く、色ムラなく着色することが大変難しかったですが、何とかキレイに仕上がりました。
杉原産業は難しい紙塗装のご相談もお待ちしています
杉原産業では金属パーツ・部品の製作を得意としていますが、“モノづくり”全体の経験を活かすことで、他の様々なご要望にもお応えすることができます。
一般の方が行うにはとても難しい、紙塗装もキレイにできることが今回の経験で分かりましたので、もしも同様に紙塗装を行いたい方は、ぜひ当社にご相談をいただければ幸いです。
モノづくりにおいてできることがどんどん増えていく、杉原産業の紙塗装の事例でした。
杉原産業は、特殊な紙への塗装のご相談も承っております。