真鍮製の部品やアクセサリーのオーダー製作
2017/06/30
真鍮製の部品やアクセサリーのオーダー製作
杉原産業は、精密な金属部品・パーツのオーダー製作を得意としています。
様々な素材をお客様よりご指定、あるいは杉原産業からご提案させていただいておりますが、これまで特に多く製作してきているのが、真鍮製の部品やアクセサリー(パーツ)です。
真鍮は黄銅とも呼ばれており、銅と亜鉛の合金で、かつ亜鉛の配合物が20%以上配合されているものが、真鍮に分類されます。
例えば、日本円の5円玉は、真鍮で出来ている物です。
真鍮は長く使うとヴィンテージ感が出るので、アクセサリー系の部品にも向いた素材
真鍮は、水分に対して耐性は無いのですが、錆び錆びになってしまうことはなく、酸化によって黒くくすんでいくイメージです。
真鍮の研磨仕上げ後、しばらくは金ぴかですが、だんだんピカピカ感がなくなり、くすんできます。
真鍮のくすみを防ぐためにニッケルメッキ加工を施す場合もありますが、あえて”くすみ感”を出すためにメッキを行わないことも多いです。
特に、靴やカバンのバックルなど、身に着ける物(アクセサリー類)の部品・パーツには、「ヴィンテージ感のあるものが好き!」という方が多くいらっしゃいますので、メッキ加工を行わない真鍮がよく選ばれます。
実際に、真鍮でお作りしたアクセサリー系の部品・パーツは、オシャレに長く愛用できそうな物が多いなと感じます。
今記事では、これから「真鍮で部品を作ってみたい!」、あるいは「真鍮でアクセサリーを作ってみたい!」という方に向けて、仕上がりのイメージがしやすいよう、これまで実際に杉原産業が受注してきた、オリジナルの真鍮製部品の製作事例をいくつかご紹介します。
~真鍮製の部品のオーダー製作事例~
- ・メッキ剥げが原因で安っぽく見えることはない真鍮製のゴールドバンクル
- ・ブラウンの革靴に合う真鍮製のゴールドバックル
- ・銀いぶし加工で重量感を意識した真鍮製のベルトバックル
- ・滑らかな切削加工がポイントだった真鍮製の車の部品
真鍮製部品のオーダー製作事例① ゴールドバングル(メッキ剥げしない)
写真は、お客様から「真鍮で!」と素材の指定があり、オーダー製作したゴールドバングルです。
通常、お手頃価格なゴールドのアクセサリーは、金色のメッキ加工が施されていることが多いです。
ただ、メッキ加工されているゴールドアクセサリーは、長く身に着けているうちに、メッキがどんどん剥げていきます。
ゴールドメッキの場合、地の金属のと色の差が大きいので、メッキの剥げた箇所が目立ちやすく、安っぽく見えてしまいます。
そんな問題を解決するために生まれたのが、この真鍮製のゴールドバックルなのです。
◆真鍮をピカピカに磨くことで、メッキなしでもキレイな金色を表現
メッキ加工を施さずに、キレイなゴールドの見た目に仕上げるため、真鍮を丁寧に磨き上げています。
真鍮のそのままの良さを生かしたうえで、メッキが剥げることによる”安物感”を解消することができた製作事例です。
詳しくは、下記記事をご覧ください。
真鍮製部品のオーダー製作事例② 革靴のバックル(革靴にマッチするヴィンテージ感が出る)
「真鍮は、使いこむと、ヴィンテージっぽい良い味わいになると認識しているのですが、そうなんでしょうか……?」と、真鍮ならではの特長について、ご存じだったお客様からのご依頼でした。
もともと、ブラウンの革靴には、いぶしのような表面加工が施された、シルバーのバックルがついていました。
オーダー製作した真鍮製のゴールドバックルも、いぶしたような表面加工をしています。
お気に入りの革靴に、よりマッチするヴィンテージ調のバックルが完成し、お客様にも大変ご満足いただけた事例です。
詳しくは、下記記事をご参照ください。
→ 靴のバックルを真鍮で2個製作~ヴィンテージ調のゴールド~
真鍮製部品のオーダー製作事例③ ベルトのバックル(銀いぶし加工で重量感のある見た目に)
真鍮を磨いて、メッキ無しでも丁寧に磨き上げることで、金ぴかの部品にすることもできますが、写真のバックルのように、真鍮に銀いぶしのメッキ加工をすると、部品に重量感が生まれます。
ベルトのバックルのご依頼をくださったお客様は、「真鍮を磨いた、そのままの素材のバックルを製作してもらえれば大丈夫です」と仰られていました。
しかし、「銀いぶしメッキ加工のベルトのバックルも、お客様の好みに合うのでは?」と考えた職人の判断で、サンプルをお作りし、お客様に確認していただいたところ、「銀いぶしメッキ加工の方のバックルもすごくいい仕上がりですね!」と、気に入っていただけて、追加で製作をさせていただきました。
真鍮素材の部品に合う、加工を施せた一例です。
真鍮製部品のオーダー製作事例④ 車の部品(滑らかな切削加工で形を復元)
車の部品(アウターハンドル)を、真鍮素材で作り直した事例です。
元の車の部品は、バキッと折れてしまっており、それを復元することが目的でした。
この車の部品は、折れたところが、もとはどんな形状をしていたか正確に分からないという難点はありましたが、何とか工夫しながら切削加工を行い、新しいアウターハンドルとして、十分使用できる仕上がりになりました。
真鍮素材は、他の様々な種類の金属と比較すると切削加工がしやすく、部品の形をキレイに調整できることが特長の1つです。
ツヤがある車のドアについていても違和感がないよう、鏡のようにピカピカに見えるメッキ加工を行いました。
真鍮製の部品は、1個からオーダー製作が可能
最後にご紹介した、真鍮製の車の部品もそうなのですが、杉原産業では、お客様の「作りたい!」、もしくは「困っている!」という思いにお応えするべく、1個からオーダー製作を行っています。
真鍮独自の”くすみ感” で、ヴィンテージ調(アンティーク調)な味わいが楽しめるアクセサリー類をはじめ、切削加工のしやすさから、様々な形状の部品に対応することが可能かと思います。
「他の会社では出来ないと言われてしまった」真鍮製部品のオーダー製作も、杉原産業なら可能かもしれません。
製作を諦める前に、1度ご相談をしていただければと思います!
真鍮製部品のオーダー製作なら杉原産業まで!