金属チャームのバレル研磨 | 凹凸が無いツルツルの仕上がりが特徴
2019/01/25
金属チャームのバレル研磨 | 凹凸が無いツルツルの仕上がりが特徴
今回の記事ではあえて、製作する金属製チャームの”裏側”について触れたいと思います。
“裏側”といっても製作にまつわる裏話ではなく、文字通り「”金属製チャームの裏側”をどう加工するのか?」ということです。
アクセサリーとしてよく使用される金属製チャームは、常に見える”表側”の加工に目が行きがちですが、実は“裏側”にもこだわって作っているのです。
金属チャームをツルツルに仕上げるバレル研磨
上の写真の金属チャーム(の裏側)は、凹凸がなくツルツルに仕上がっています。
このツルツル感は、バレル研磨という加工方法でつくられたものです。
バレル研磨はバリ取りやスケール取り、そして今回の金属チャームのような小さな製品の磨き上げによく使われる手法です。
材質は様々である研磨用の石「メディア」と、研磨する製品「ワーク」を一緒に機械に入れて、流動式・振動式・回転式など、様々な動作方法で、「ワーク」が「メディア」により研磨されます。
バレル研磨方法は、通常の研磨加工が難しい複雑形状の部品の研磨加工や、大量の部品の研磨加工に採用されることが多いです。
バレル研磨はキレイに仕上がらないこともある
バレル研磨で仕上げた製品のクオリティのバラつきは比較的少ないとされていますが、必ずしもすべてキレイに仕上がるとは限りません。
上の写真のチャームも、一見キレイにツルツルになっているように見えますが、目をこらすをあちこちに傷(バレル痕)があることが確認できます。
このように低い確率ではあるものの、傷が付いた製品ができてしまうのは、バレル研磨では無くすことができない欠点なので、検品で傷の目立つバレル研磨仕上げ金属チャームをはじくことが大切です。
あえてバレル研磨でツルツルにしない金属チャームもアリ
金属チャームの裏側の加工は、ツルツル仕上げのバレル研磨一択ではありません。
お客様のご要望によっては、あえて金属チャームの裏側に凹凸を付けることがあります。
チャームにいい具合の凹凸を付けるための加工方法が、シボ加工(シワ加工)の種類の1つである梨地(なしじ)加工です。
- ・裏側にも何となく高級感を出したい
- ・指紋や汚れが目立ちにくいようにしたい
- ・触り心地を変えてみたい
梨地加工は、上記のようなご要望を持つお客様から、よく選ばれる加工方法です。
同じ素材で作っていても、仕上げ次第でチャームの印象が大きく変わることが面白いです。
まとめ
以上、表面をツルツルに仕上げるバレル研磨と、それ以外の仕上げ方法に注目して、製作した金属チャームを紹介しました。
仕上げ方法次第で、金属チャームの見た目に様々なバリエーションをつけることができますので、希望のイメージがあれば遠慮なくお伝えください。
バレル研磨でツルツルな金属チャームを製作するなら杉原産業におまかせください。