金物の曲げ加工を図面無しで挑戦
2016/02/01
金物の曲げ加工を図面無しで挑戦
<商品詳細>
商品:有孔ボード用 棚受け金物
材料:鉄
ロット数:1,000個
?難しい金物加工のご依頼
『図面なしでも曲り部分もある金物、作れますか』とメールにてお問い合わせいただきました。
『現物があればやりますよ』と答えたものの、お問い合わせの通り、曲り部分も多く『これは難しいなぁ』というのが正直な第一印象でした。
ただ、高精度を求められる、難しい加工ほどワクワクしてくるのが杉原産業です。
使用用途を聞いてみると、有孔ボード用の棚受け金物ということで、曲り部分の角度の精度が求められる難加工のご依頼でした。
お客様のご要望が、図面は無いけど仕上がり精度や色や雰囲気を出来る限り再現してほしいとのことでした。
そうして、先ず預かったサンプルは材料は何で作られているのか、塗装や仕上げはどうしているのかなど見させていただきました。
材料に使用されていたのは鉄でしたが、サンプル品は塗装が甘く、ポロポロと塗装が剥がれており、どうにかならないものか…というのもお悩みの一つだったようです。
曲げ加工を図面なしで作ってみると…
先ずは、お客様が求められている精度の確認の為に、サンプルをもとに試作品を1つ作らせていただきました。
やはり、図面なしでの曲げ加工は想像していたより難しいもので、角度がほんの少し違うだけで、ズレが生じます。
塗装に関しては黒の艶消しで焼き付け塗装をさせていただき「色や塗装の密着具合」共に一度目の試作品でOKをいただきました。お客様のご要望通り、艶消しの雰囲気や色はそのままで、以前の塗装より剥がれにくく仕上げました。
しかし、曲げ加工はというと…。
上記のようにご指摘いただき、棚受け金具ということで少しのズレも許されないということを理解しました。この時も心境としては、難しいほどワクワクしておりました。
修正と微調整を繰り返し、
最終的にはしっかりと、色や雰囲気、曲げ加工の角度も全てご納得いただき大変喜んでいただけました。
杉原産業より一言
やっぱりこうゆう難加工はやりがいがあります。杉原産業は他社さんで断られたお客様の味方です。
40年間で築き上げたノウハウとアイデアで悩んでいる方の助けになりたいと思っております。
図面がないから『作れないだろうなぁ』と諦める前にぜひ一度相談してください。