ロストワックス製法で滑らかでキレイな真鍮製のバックルを製作
2017/01/25
ロストワックス製法で滑らかでキレイな真鍮製のバックルを製作
今回は、ロストワックス製法で作った真鍮製のバックルについての事例をご紹介します。
ロストワックス製法と鋳型製法の違い
まずは、ロストワックス製法と鋳型(砂型)製法で作る製品の違いについて、簡単にご説明したいと思います。
~鋳型(砂型)製法で作る製品は表面がざらついている~
鋳型製法(鋳造)は、古代からある製造方法で、今も大量生産を行う際に使われることが多いです。
しかし、砂型を利用するという特性上、どうしても製品の表面に細かいざらつきが出来てしまい、精密機械の部品の生産には向いていません。
~ロストワックス製法で作る製品は表面が滑らか~
一方、ロストワックス製法は、ワックス(ろう)を使って製品の原型を作り、その周りを鋳砂などで固めて、その後ワックスを溶かして出来た空洞部分に、溶けた金属を流しこみます。
従来の鋳造品と比べると、表面にざらつきがなく、滑らかに仕上がります。
また、複雑な形状の継ぎ目部分など、鋳型では再現が難しいところも、ロストワックス製法なら精度よく製造することが出来ます。
以上の理由から、杉原産業でも良くロストワックス製法を使っていますし、表面がつるっと滑らかに仕上がるので、お客様にも喜んでいただけています。
例1.猫の首輪に取り付ける真鍮製のバックル
ロストワックス製法で製作した、真鍮製バックルの1つ目の例は、猫の首輪に取り付けるためのものです。
お客様からイラストを送っていただき、「こんな感じのバックルの製作はできますか?」とお問い合わせをいただきました。
「ええ、大丈夫ですよ!!」とお答えさせていただき、直ぐにロストワックス製法でバックルを製作し、納品させていただきました。
つるっと丸みを帯びた、お魚の形のバックルの仕上がりに、大変ご満足していただくことができました。
例2.ベルトに取り付けるため真鍮製のバックル
もう1つのロストワックス製法による真鍮製バックルの例が、ベルト用のバックルです。
ベルトのバックルは、写真のように何パーツかに分かれて製作する必要があり、以外と形状が複雑な部分もあります。
ですが、ロストワックス製法なら継ぎ目もキレイで、複雑な部分も精度良く製作できます。
ちなみに、こちらのベルトバックルのご依頼をくださったお客様は、「使いこむにつれ出てくるオールド感を重視したい」とご希望されていましたので、メッキ加工は行わず、真鍮の素材そのままで納品しています。
ベルトのバックルとして強度も十分にありますし、錆びにくいので長くお使いいただけるかと思います。
上記でご紹介しましたように、杉原産業ならロストワックス製法を使った、質の高い滑らかな真鍮製のバックルを製作することが可能です。
「こんなデザインで製作することはできますか?」など、何でもお気軽にご相談ください!!
真鍮製のバックルの製作なら杉原産業まで!!